3月 10th, 2015

朗読ミュージカル「山崎陽子の世界」の春は秋田公演からスタート!

「山崎陽子の世界」をまだご存じない方のためにお伝え致します。朗読ミュージカルとは”1台のピアノ以外は装置も小道具もない舞台で、一人で歌い演じる「文学、音楽、演劇」が一体となった独特の世界。1990年より”朗読ミュージカル”と名付けられ、次々に発表された山崎作品は、「観る人の心に限りないイメージを広げ、暖かい空間を造り出す究極の舞台芸術」と高い評価を得、平成13年度文化庁芸術祭大賞を受賞。ジャンルを超えた様々な音楽家、俳優からの脚本依頼は後を絶たず、一度見たら虜になるといわれる上演作品は60作を越えている”という文言でチラシなどに載せているのですが、ご覧になったお客様がこんな感想を書いて下さいました、「噂には聞いていましたが、やっと自分の目で見ることができました。この素晴らしい舞台のことを人に上手く伝えられないのが、残念。百聞は一見にしかずです」と。”百聞は一見にしかず!”わくわくするようなステキな言葉ですネ。ご覧になりたくなったでしょう?是非秋田公演にお出かけ下さいませ。主催が書肆フローラ、共催が秋田魁新報社で今年で三年目の上演です。演目は小山明子さん朗読の”みそかの月”、これは樋口一葉「おおつごもり」を山崎陽子さんが脚色したもので、これをご覧になった方が、「おおつごもりはこんな内容だったのね」と言われるくらいに、分かりやすく山崎作品の特徴とも言える心温かなしみじみとした味わいの素晴らしい作品です。若くして逝った一葉のおおつごもりを、大きな愛で包み見ごたえのある大人の舞台に仕上げた陽子先生の脚色の力もお楽しみ下さい。演じる小山明子さんはさすがの大女優の風格で何人もの登場人物に命を吹き込み、和服姿もあでやかに見事明治の世界にいざないます。作曲と箏演奏は澤村祐司さん。陽子先生の絶妙アドリブトークをはさんでオリジナルで「山崎陽子の世界」の古典ともなった森田克子さんの”青い星の願い”ピアノは沢里尊子さん。”この素晴らしい舞台のことを人に上手く伝えられないのが、残念”と言って下さったお言葉を又お借りします。この作品ををご覧になって笑わない方はいらっしゃいません!!抱腹絶倒!という言葉が本当にピッタリなんですから!森田さんは面白くしようなど、けして思わず(たぶん)ステキなのは真面目に真面目に演じていて面白いのです。これって本物でしょう?ご本人はとてもエネルギーを使う作品だと評しております。だからこそお客様が余りにも楽しくて応援せずにはいられなり、小柄な演者が客席と共につくる大きな盛り上がりの舞台は圧巻です。是非秋田へ。中條秀子

by 中條 秀子 | Posted in 未分類 | » |